食物繊維をしっかりとってメタボ予防

食事で第六の栄養素といわれる食物繊維をしっかりとってメタボから脱却しましよう。食物繊維はダイエットの強い味方。腸の中のコレステロールを吸着し、排泄することでコレステロール値を低下させ、糖の吸収のスピードを穏やかにして血糖値の急上昇を抑えます。また、食物繊維は噛みごたえがあるので満腹感が得やすく食べ過ぎを予防できます。
食物繊維の不足は便秘の原因となりますが、腸に老廃物が滞ると、インドールやスカトール、アンモニアなどの有害物質が発生し、血液を通って全身に回っていきます。その結果、肌荒れ、体臭、頭痛、肩凝り、だるさなどが起こります。

●食物繊維の効果
(食物繊維は以下の多くの項目で、生活習慣病対策に効果的であるといわれています)

 1.血糖値の上昇をおさえる
 2.高血圧の予防効果
 3.高脂血症の予防効果
 4.便秘の予防・解消
 5.有害物質の排泄
 6.大腸がんの予防効果
 7.咀嚼運動によるあごの強化、虫歯の予防
 8.善玉菌の栄養素となり腸内環境正常化

厚生労働省によると、食物繊維の摂取量は成人で20~25gとすることが望ましいとされています。しかし、日本人の食物繊維の平均摂取量は14〜15gくらいだそうです、物性脂肪の摂取量が増加し、食物繊維の摂取量が減少しています。これは深刻な食物繊維不足に陥っているといえます。意識して食物繊維を多く含む野菜・海藻を食べましょう。

●食物繊維を多く含む食品
雑穀類、野菜類、豆類、海藻類、きのこ・こんにゃく類

食物繊維には水に溶ける水溶性食物繊維と水に溶けない不溶性食物繊維がありますが、腸の健康のためには、その両方を摂ったほうがいいといわれます。便のかさを増やす働きのある不溶性食物繊維だけでは便が硬くなり、逆に便秘を招くことになるそうです。水溶性食物繊維の多い食べ物は、押麦、エシャロット、ごぼう、オクラ、納豆、人参などです。

日本人の94%がメタボリック・シンドロームになりやすい遺伝子を持っているといわれます。おへその周囲を測り、男性で85cm以上、女性で90cm以上の場合、内臓脂肪型肥満である疑いが高いとされています。

体に貯まる脂肪には、皮膚の下に貯まる皮下脂肪と内臓と腸間膜の周りに貯まる内臓脂肪があります。中でも危険なのは内臓脂肪です。内臓の脂肪量が多いと、糖や脂肪の代謝障害が起こり、動脈硬化が進行し、さまざまな慢性疾患を誘発することになるのです。
内臓脂肪たっぷりメタボリック・シンドロームの人は、心筋梗塞、脳卒中など死にいたる疾病になりやすい危険を抱えているといえます。
内臓脂肪が多いかどうかの見分け方は、空腹時に仰向けに寝てお腹をぐっとへこませたとき、内臓脂肪が多い人はあまりへこみません。

さらに、メタボが進むと脂肪細胞から分泌される「アディポネクチン」という物質の減少によって血圧が上昇します。アディポネクチンは、硬くなりかけた血管壁を修復するなど、血管を柔軟に保つ働きをしている善玉の物質ですが内臓脂肪が増加すると、分泌量が少なくなるために、血管の弾力性が低下してもろくなると考えられます。
また、内臓の脂肪細胞が増えすぎると、血圧を上昇させる「アンジオテンシノーゲン」という悪玉の物質の分泌量が増えるため、血圧はさらに上がりやすくなってしまうのです。これが高血圧の原因の一つになっているといえます。

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